吉田のうどん・つるや食堂

山梨まで来たら急に「吉田のうどん」が食べたくなってしまった～
しかし、吉田のうどんはどの店舗も、基本的に昼しか営業していません…
そこで、夜も営業しているお店をスマホで検索すると…１件ヒットしました～
河口湖インターから車で25分位の場所に「つるや食堂」さん発見！お正月ですが灯りが点いているので営業しているみたいです～　ホッ！

「こんにちは～」中に入って声をかけてみますが、誰もいませんね…　あれ、やっぱりお休み？って考えていたら、二組の家族がぞろぞろ入ってきて、店内は一気に１０人以上に…
そのざわざわした様子で、やっと店の奥から一人のお婆さんが出てきて「うわ～こんなに大勢か～！うどんあったかなぁ～？」とつぶやきながら再び厨房へ…

店内はカウンターとお座敷がありますが、15人位で満席って感じの広さです

再びお婆さんが出て来て、うどんが足らない訳を話し始めた…「私、手首を骨折して、やっと治ったところで力が入らなくて、うどんが沢山打てなかった…」と言うのです…
「えっ！お婆さん一人でやってるの？」と聞くと「ホントは息子が居るのだけれど、お正月だから出かけてるんだよ～」と言うんです…しかも、お歳を聞くと85歳と言うではありませんか！
「こら～息子！怪我した年老いた母親一人置いて、何処で遊んでるんだぁ～」と、息子に腹が立つと同時に、お婆さんが可愛そうで…ある材料で足りる分で何でもいいから作ってもらう事に…

急の大人数に焦ったのか、ガスコンロの火を最大にして、炎がお婆さんのチャンチャンコの袖に付きそうで、ハラハラしながら見ていると、今度はお盆に乗せた丼ぶりが重くて運べない様子、出来た順番に其々厨房の中まで丼ぶりを貰いに行くことにして、何とか吉田のうどんの出来上がりです～
「ごめんね～具が足らなかったのでタマゴと天かす入れといたよ～」というお婆さん、いえいえ…これで十分です、ありがとございます～
吉田のうどんのは、太くてゴツゴツした硬い麺が特徴ですが、お婆さん力が入らなかったのがよく解る、ちょっとゆるい麺でしたが、85歳のお婆さんが一人で作ってくれたというだけで、十分美味しいです…（涙）

卵うどんは400円ですが、普段は色んな種類がメニューにありますよ！
「お婆さん～美味しかったよ！」と言いながら丼ぶりを厨房の中まで運んでゆくと、急のお客によっぽど疲れたのか、厨房の中で腰かけていました…
お幾らですか？と聞くと「消費税上がったので500円です～」と…いやぁ～商売人ですね！頭はまだまだしっかりされてます～（笑）

手首気を付けて、お元気で働いてくださいね～とお礼を言って店を後にしましたが…
最後にもう一言～！こら～息子！早く帰ってこい!!



「つるや食堂」
http://tsuruya.client.jp/index.html

℡：0555-22-4137
住所：山梨県富士吉田市旭2-12-9
営業時間：11:00～21:00